みちの記書房
リーマンショックの頃。「ワインディングロード」という綾香&コブクロの楽曲が大好きで、毎日のように聴いていました。

「曲がりくねった道の先に、待っている幾つもの小さな光」

でも、なぜ好きだったのか、当時は歌詞に込められた意味など気にも留めなかった。あらためて歌詞を読み返していてハッとしました。
 その先にある小さな光とは、それは紛れもなく、不安に押しつぶされそうになっていた当時の自分自身だったからです。
 毎日が不安で不安でたまらなかったけど、平気なふりして、人には強がって見せていた。繰り返し聴いていたのは、せめて未来の自分には、この気持ちを伝えたかったからなのかもしれないと思うと、どこからともなく言葉にならない気持ちがこみ上げてくるのでした。
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 作者が、文字に起こしてまで伝えたかったこと、
それを少しでも受け取ることができたら、友達の気持ちが分かった時みたいにうれしくなっていくでしょう。

 誰かに話を聞いてもらいたい気持ちになった時、私は決まって本棚を整理したりします。
 本を開くとついつい読みふけっては、なかなか整理が進まないのだけど、なぜだか自分の気持ちと重ねてみたりして、いつのまにか気持ちが楽になってたり、新しい発想が生まれてきた頃には、それが成就するしないに関わらず自然と心が整っていきます。

 本を読むとは、自分と向き合うということ。

 机の上に何となく、これから読むであるはずだけど、今じゃないのだと積み上げられた本たち。きちっと所定の位置に置いとかないと気持ちが悪くなる大切な本も、いつもの所定の空間の中で、今日より明日へと新たな存在感を放ちはじめていきます。

 「本と思想が人を結ぶ」というと、大仰
な言い方になってしまうのだけど、ゆっくり時間をかけて自分と向き合っていく、そんな本と寄り添う生き方を提唱していきたいと思っています。                                                                                                

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